トップコートの耐汚損実験をしました!
Pタイル、長尺シート、フローリング等に塗るとガラスの薄膜で滑り止め効果を発揮するトップコート。
今回は御影石のジェットバーナー仕上げにトップコートを塗布してみました。
ジェットバーナーとはその名の通りバーナーで石材の表面を焼いて、火に弱い成分を溶かして荒らす石材の表面仕上げ方法ですが、歩行頻度と共にその表面は滑らかになり、荒れたテクスチャーには油分等の汚れが付着しやすく、滑りにくそうな外見が招く油断からも足を滑らす方がいらっしゃるのも事実です。
もちろんそういう場合には、中性滑り止め用液剤SGSを用いて滑り止め施工をしても宜しいのですが、今回は、石の模様(通称:石目)を綺麗に見せる効果もあるトップコートを塗布した実験を行いました。
石材におけるジェットバーナー仕上げの短所と言えば・・・
・白っぽい仕上がりで、石目がわかり難い
・汚れを吸着しやすい
ここで実験です。
・験試体:白御影石 ジェットバーナー仕上げ
・仮想汚物:インスタントコーヒー
1.実験前
トップコートを塗布した右側のほうが石目が綺麗に見えることがわかります。
2.インスタントコーヒー塗布
多量のインスタントコーヒーに水を混ぜ、練ったものを塗ります。
(ドロドロです…)
この状態で5分放置しました。
3.洗浄直後
ブラシで「ゴシゴシ」と洗浄しました。
この時点で、未塗布側(左)にコーヒーと共に水分が多く染みているのがよくわかります。
4.乾燥後
未塗布側(左)は、水分が蒸発しコーヒーの色素が沈着した様子が良くわかります。
以上のようにトップコートには、滑り止め効果だけでなく石目を引き立たせ、汚損を抑制する効果もあるのです。